ワクチン6ヵ月後の抗体価
12/14/2021 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:男性、65歳以上、免疫抑制状態の人は抗体価が下がりやすい
コロナワクチンは時間の経過とともにその効果が減弱していきますが、いったいどのような人はとりわけ効果が減弱しやすいのか、今回はそんなことを調べたイスラエルでの最新の論文を紹介します。(NEJM誌オンライン版2021年10月6日号掲載)
医療従事者を対象として2回目接種6ヵ月間にわたり、抗スパイクIgG抗体および中和抗体検査を毎月行いました。この研究には4,868例が参加し、解析対象となったのは3,808例でした。
その結果、
- IgG抗体価は一定の割合で減少
- 中和抗体価は最初の3ヵ月で急速に減少し、以降はゆっくりと減少
- IgG抗体値と中和抗体価は相互に高い相関関係があった
- ワクチン2回目接種から6ヵ月後の中和抗体価は、女性>男性、18~44歳>65歳以上であり、免疫機能が下がっている人はそうでない人と比較して抗体価が低かった。
この研究は基本的に健康な医療従事者から得られたデータであり、一般集団のデータを必ずしも反映していない可能性があるとしていますが、一つの参考データとして利用できると思います。
ワクチン接種が進み、ワクチンの有効性に関するデータが少しずつ世界的に集まってきました。各国、各施設から最新の研究報告が期待されます。
参考:Waning Immune Humoral Response to BNT162b2 Covid-19 Vaccine over 6 Months | NEJM
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