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若年女性の座位時間とうつ病の関係とは?

6/21/2022 10:00:03

メンタルヘルス

今日のポイント:座位時間が長いとうつ症状リスクは上がる
 
 今回は一風変わった面白い論文を発見したので紹介してみたいと思います。身体活動量(座っている時間)とうつ病の間にどのような関係があるのかを調べた研究で、2019年10月にJournal of Science and Medicine in Sportという雑誌に掲載された内容です。

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2000年~2012年の12年間において、オーストラリアの22~27歳女性を対象に、一日4時間未満の座位時間を有する対照群を設定して比較しました。以下結果です。

  • 座位時間が4時間超の群、6時間超の群、8時間超の群、および身体活動を行わない群で順にうつ症状の割合が大きくなりました。
  • 10時間以上の座位を行う群を除くと、身体活動を行う群は行わない群に比較して有意にうつ症状の割合は減少していました。
  • 座位時間が8~10時間の群では、身体活動を増加させればうつ症状のリスク増加は低下しましたが、10時間以上ではその効果は得られませんでした。


以上より、座位時間が短く身体活動を行うことはうつ症状リスクの軽減につながることが示唆されています。ただし、10時間以上の座位時間を有する場合、この限りではないとのことです。

一定の身体活動は重要と言えそうです。コロナで引きこもりがちになってしまっても、可能な範囲で活動を再開することで、今までのような心の状態に戻り、健康的な生活を保てるかもしれませんね。


参考:Sitting time and depression in young women over 12-years: The effect of physical activity - Journal of Science and Medicine in Sport (jsams.org)

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