健診と検診
4/7/2022 9:30:02
がん
今日のポイント:健診は健康状態の確認のため、検診は特定の病気を早期発見・早期治療するため
ケンシンは話し言葉では同じですが、健診と検診はその目的が全く異なります。「コロナで今年の職場のケンシンが延期になった。」この場合のケンシンはどちらかわかりますか?
【健診】とは、健康診断の略で、生活習慣や健康状態を確認するために行われるものです。これを専門用語で一次予防と言います。そのため特定の疾患を想定した検査ではないので、広い意味でのスクリーニングという役割があります。健診のみでは、コレステロールの値が高い、肝臓の数値が高い、血圧が高いまではわかりますが、なぜ高いのかまで詳しく知ることはできません。
【検診】は、「乳がん検診」などのように特定の疾患を想定してその疾患を早期発見・早期治療に結び付ける目的で行われます。これを専門用語で二次予防と言います。胃がん検診、肺がん検診などが代表例です。病気によっては初期の自覚症状に乏しいものがあり、重症になる前に少しでも早く見つけることが大切です。特にがんは早期発見・早期治療が非常に大切で、がん検診はそのスクリーニングとしての役割を果たします。
したがって、職場のケンシン=健診が正解です。職場単位で働く人たちの健康状態を大まかに把握することが目的だからです。職場で「肺がん」だけを狙いうちして健康状態を把握するわけではないですよね?だから【健診】なのです。
知ってそうで知らなかったという人も多いのではないでしょうか?特に漢字で書くときは注意してくださいね。
参考:
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