モデルナアーム、女性は男性の〇〇倍！

今日のポイント：モデルナアーム、女性は男性より5.3倍発症しやすい


　今日はモデルナ製ワクチン接種後に副反応として認められる通称【モデルナアーム】に関する論文を紹介していきます。日本（自衛隊病院）から発表された最新の論文です！(JAMA Dermatology, 2022/06/01)

　自衛隊東京大規模接種センターにおいて、令和3年5月24日～同年11月30日までの間に接種した5,893名を対象に今回の研究を行いました。

• 第1回接種後6日以降に接種部位の赤み、腫れ、硬結などの症状があった場合を【モデルナアーム】と定義し、その結果、747名(12.7%)で発症を認めました。
• 女性の発症率は22.4%(2,575名中577名)、男性の発症率は5.1%(3,318名中170名)と大きな差を認め、その差は約5.3倍でした。
• また、30歳未満の発症率は9.0%、30代(14.3%)、40代(15.8%)、50代(14.9%)、60代(12.6%)よりも低い傾向にありました。
• その他、女性は男性よりも発症日が遅い、症状継続期間が長い、高齢になるほど症状継続期間が長くなるなどを認めました。

　今回の研究を通して、より安全で副反応の少ないワクチン作りの一助になることを期待しています。
　今後も日本から世界に発信する素晴らしい論文をご紹介していきたいと思います。


参考：

• Assessment of Delayed Large Local Reactions After the First Dose of the SARS-CoV-2 mRNA-1273 Vaccine in Japan | Dermatology | JAMA Dermatology | JAMA Network
• いわゆる「モデルナアーム」のリスクファクターを発見