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自転車と変形性膝関節症の予防の関係

7/23/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:定期的な自転車運動で変形性膝関節症のリスク低減


生涯を通じて定期的に自転車に乗っている人が、将来的に変形性膝関節症(radiographic osteoarthritis;ROA)や症状のあるROA(symptomatic radiographic osteoarthritis;SOA)に罹患する可能性について調査しました。米ベイラー医科大学からの報告です。(Medicine & Science in Sports & Exercise、2024年4月11日)

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今回、米国立衛生研究所(NIH)が後援する、変形性膝関節症に関する全国規模の調査研究であるOsteoarthritis Initiative(OAI)への参加者2,607人(平均年齢64.3歳、男性44.2%、平均BMI 28.5)のデータを用いて、自転車での活動歴と変形性膝関節症の症状や構造上のアウトカムとの関連が検討されました。対象者は質問票を通じて、12〜18歳、19〜34歳、35〜49歳、50歳以上の年齢層で分けた4つの時期に最もよく行った上位3つの自転車での活動(屋外、自宅でのサイクリングマシン、スピニングバイクなど)について、その活動を行った年数、年間の活動月数、および月当たりの回数を報告しました。

・結果、いずれの時期かを問わず、自転車での活動経験がある人ではない人に比べて、膝の痛みを報告するリスクが17%、ROAリスクが9%、SOAリスクが21%低いことが明らかになりました。
・これらのリスクは、自転車で活動した時期が増えるほど低下することも示されました。

以上より、自転車に乗る習慣がある人は、将来の変形性膝関節症のリスクを低減できる可能性が示唆されました。


参考文献:Medicine & Science in Sports & Exercise (lww.com)

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