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乳製品と骨折

11/14/2023 10:00:05

その他

今日のポイント:牛乳摂取量の増加は骨折リスクの増大と関連するが、ヨーグルトとチーズは摂取量が多いほど骨折リスクが低減する


乳製品摂取量と大腿骨近位部骨折の発生リスクとの関連を調べました。米国・メリーランド大学からの報告です。(Journal of Nutritional Science誌、2023年9月11日号)

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PubMed(MEDLINE)とGoogle Scholarを用いて、1946~2021年12月に英語で発表された、乳製品摂取量と骨折リスクに関する前向きコホート研究を検索し、メタ回帰により用量反応相対リスクを導き出しました。解析には13件の研究から成人48万6,950人、骨折1万5,320件を含めました。
 
・牛乳の摂取は、400g/日まで段階的に大腿骨近位部骨折のリスクを増大させ、用量効果として200g/日当たり7%のリスク増大と関連していました(相対リスク[RR]:1.07、95%信頼区間[CI]:1.05~1.10、p<0.0001)。
・牛乳摂取量が0g/日群と比較して、400g/日群では大腿骨近位部骨折のリスクが最も高くなりました(RR:1.15、95%CI:1.09~1.21、p<0.0001)。
・牛乳摂取量400g/日を超えると用量リスクは低減しましたが、それでも0g/日群と比較して750g/日まで骨折リスクは上昇しました。
・観察された牛乳摂取量のどの範囲においても、0g/日群と比較して大腿骨近位部骨折のリスクが有意に低いという解析結果は得られませんでした。
・ヨーグルト摂取に関する5研究の分析では、ヨーグルト250g/日当たり大腿骨近位部骨折リスクが15%低下するという逆相関が得られました(RR:0.85、95%CI:0.82~0.89)。
・同様に、チーズ摂取に関する5研究の分析では、チーズ43g/日(参考:6Pチーズ約2.5個分)当たり大腿骨近位部骨折リスクは19%低下しました(RR:0.81、95%CI:0.72~0.92)。
・すべての乳製品の総摂取量と大腿骨近位部骨折の間に明らかな関連性は認められませんでした(乳製品の総摂取量250g/日当たりのRR:0.97、95%CI:0.93~1.004、p=0.079)。
 
以上より、牛乳摂取量の増加は骨折リスクの増大と関連するものの、ヨーグルトとチーズは摂取量が多いほど骨折リスクが低減することが明らかになりました。


参考:Dairy intake and risk of hip fracture in prospective cohort studies: non-linear algorithmic dose-response analysis in 486 950 adults - PMC (nih.gov)

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