ワクチンパスポートのアンケート結果
1/3/2022 9:30:02
新型コロナ
今日のポイント:ワクチンパスポートの申請・発行は賛成意見が50%を超えるが、実際にパスポート発行する割合は過半数未満
ワクチンパスポート発行はメリット・デメリットがあり、両方の意見を尊重しなければなりません。結果的に、日本でも2021年7月下旬よりワクチンパスポートの発行を開始していますが、今回は一般の方がワクチンパスポートに対してどう思っているのか、ネット上で300人(20~79歳)の方を対象に調べた結果(株式会社アイスタット)を参考に見てみましょう。
- ワクチンパスポートそのものの賛成意見は54.0%(非常に賛成が22.3%、やや賛成が31.7%)と過半数を獲得しました。特に60代男性の支持が多いようです。
- ワクチンパスポート所有による規制緩和または特典に賛成は51.3%(非常に賛成が19.7%、やや賛成が31.7%)と、こちらも過半数を獲得しました。その際の特典としては「旅行・移動」「宿泊施設」などが上位となりました。
- しかしながら実際にワクチンパスポートを申請した・申請する予定は46.3%と過半数を割りました。
- ワクチンパスポート発行による懸念事項は「差別意識」が55.3%と最多で、次いで「ブレークスルー感染の増加」が27.7%でした。
- ワクチンパスポートが経済活動再開のきっかけになると考えている人は54.3%(非常につながると考えているが15.7%、どちらかといえばつながると思うが38.7%)でした。
以上の結果でわかるのは、賛成・反対いずれの場合でも非常に僅差だということです。ワクチンパスポートそのものに関しても圧倒的に賛成意見が多いわけでもなく、また、実際に発行するかと聞かれると過半数の人は発行しないと答えています。根底には、差別意識や再感染拡大への懸念などがありそうです。海外では実際に差別問題やブレークスルー感染で二の舞を演じている実例もあり、こういった実情を日本人はよく見ているのだと思います。
ただし今回は300人という限られた人数での調査であり、これが世論を正確に反映しきれているかといわれるとそうではありません。あくまで参考程度に利用してください。
参考:2021年「ワクチンパスポート」に関する調査調査(10月4日) :: 株式会社アイスタット|統計分析研究所 (istat.co.jp)
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