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カフェイン入りコーヒーと不整脈

4/4/2023 10:00:03

その他

今日のポイント:カフェイン入りコーヒーは心房期外収縮を増加させない
 

カフェイン入りコーヒーと健康への影響を調べた研究をご紹介します。米国・カリフォルニア大学からの報告です。(NEJM誌2023年3月23日号)

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単施設での前向き無作為化ケースクロスオーバー試験「Coffee and Real-time Atrial and Ventricular Ectopy trial:CRAVE試験」で確認しました。カフェイン入りコーヒーが期外収縮と不整脈、毎日の歩数、睡眠時間、および血清グルコース値に及ぼす影響を調べるため、チラシ、口コミ、ソーシャルメディアにより年1回以上カフェイン入りコーヒーを摂取する18歳以上の成人を募集し、計100人を対象に検討を行いました。
 
14日間にわたって毎日テキストメッセージを送信することにより、「2日間カフェイン入りコーヒーを摂取」群または「2日間カフェインを摂取しない」群に無作為に割り付けました。蓄積効果を回避しつつ試験への参加と継続を高めるため、参加者が3日以上連続してコーヒーを摂取するまたは摂取しないことがないよう、摂取-非摂取または非摂取-摂取の対で無作為化を構築しました。
 
 主要アウトカムは、毎日の心房期外収縮の平均回数で、intention-to-treat解析で評価しました。無作為割り付けの順守は、参加者が記録したリアルタイム指標、毎日の質問票、コーヒー購入の日付入り領収書の払い戻し、コーヒーショップ訪問のバーチャルモニタリング(ジオフェンシング)を用いて評価しました。

  • 参加者の平均(±SD)年齢は39±13歳、女性が51%、非ヒスパニック系白人が51%であった。無作為割り付けの順守度は高くなりました。
  • 心房期外収縮は、カフェイン入りコーヒー摂取群で1日平均58回に対し、カフェイン非摂取群で1日平均53回でした(率比:1.09、95%信頼区間[CI]:0.98~1.20、p=0.10)。
  • 心室期外収縮はそれぞれ1日平均154回、102回(率比:1.51、95%CI:1.18~1.94)、歩数は1日平均1万646歩、9,665歩(平均群間差:1,058、95%CI:441~1,675)、睡眠時間は397分、432分(平均群間差:36、95%CI:25~47)、血清グルコース値は95mg/dL、96mg/dL(平均群間差:-0.41、95%CI:-5.42~4.60)でした。

 
以上より、カフェイン入りコーヒーの摂取はカフェインを摂取しない場合と比較し、毎日の心房期外収縮が有意に増加することはないようです。

参考:Acute Effects of Coffee Consumption on Health among Ambulatory Adults | NEJM

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