コロナ重症化率・致死率の推移
1/3/2023 10:00:03
今日のポイント:経時的には重症化率、致死率は低下傾向
新型ウイルス感染症の重症化率と致死率について、2022年12月21日に開催された新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで報告されました。

今回報告された重症化率と致死率は、石川県、茨城県、広島県のデータから、2021年7~10月(デルタ株流行期)、2022年1~8月(オミクロン株流行期)に診断された新型コロナウイルス感染者のうち死亡/重症化した割合と死亡した割合を算出しました。参考データとして、季節性インフルエンザの重症化率と致死率も調べました。
■重症化率(60歳未満、60・70代、80歳以上の順)
2021年7~10月:0.56% 、3.88%、10.21%
2022年1~2月:0.03%、1.22%、5.04%
2022年3~4月:0.03%、0.79%、3.50%
2022年5~6月:0.01%、0.34%、1.66%
2022年7~8月:0.01%、0.26%、1.86%
<参考>季節性インフルエンザ:0.03%、0.37%、2.17%
■致死率(60歳未満、60・70代、80歳以上の順)
2021年7~10月:0.08%、1.34%、7.92%
2022年1~2月:0.01%、0.70%、4.57%
2022年3~4月:0.01%、0.43%、3.12%
2022年5~6月:0.00%、0.14%、1.53%
2022年7~8月:0.00%、0.18%、1.69%
<参考>季節性インフルエンザ:0.01%、0.19%、1.73%
以上のように、重症化率・致死率ともに昨年夏から大きく低下しており、病原性が低いとされるオミクロン株が流行株の主体となっていることや、多くの人が自然感染あるいはワクチンによる免疫を獲得したこと等が要因と考えられています。
参考:新型コロナの重症化率・致死率とその解釈に関する留意点について(mhlw.go.jp)
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