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アレルギー性とワクチン副反応の関係

12/22/2021 9:30:02

新型コロナ

今日のポイント:アレルギー性とワクチン副反応は必ずしも高い相関関係に無い


 アレルギーを持っている人はコロナワクチンの副反応やアナフィラキシーショックなどを心配して接種を躊躇してしまうケースが散見されます。今日はそんな方のために最新の論文を紹介します。

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 イスラエルにあるシェバ医療センターのデータによると、アレルギー患者8,102例を対象に、そのうちアレルギー性が高いと定義された429例で一回目のワクチン接種を行った結果、420例(97.9%)は即時型アレルギー反応なし、6例(1.4%)は軽度アレルギー反応あり、3例(0.7%)はアナフィラキシー反応ありとされました。

 さらに、アレルギー性が高いとされる218例(50.8%)が二回目のワクチンを接種し、214例(98.2%)はアレルギー反応なし、4例(1.8%)はごく軽度のアレルギー反応ありとされました。遅延性のかゆみや発疹以外の即時型および遅延型アレルギーの発現は、アレルギー性が高いとされる人と一般の人で同等でした。

 以上のようなデータを踏まえて、アレルギー性が高いとされる人でもコロナワクチンで得られるメリットとデメリットを考えて、最終的に接種する・しないの判断材料に役立ててほしいと思います。


参考:Prevalence of Allergic Reactions After Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccination Among Adults With High Allergy Risk | Allergy and Clinical Immunology | JAMA Network Open | JAMA Network

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