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抹茶うがいが歯周病に効く?!

8/13/2024 10:00:05

その他

今日のポイント:抹茶うがいに歯周病を抑える効果あり


抹茶うがいと歯周病抑制の関係を調査しました。日本大学松戸歯学部と国立感染症研究所からの報告です。(Microbiology Spectrum、2024年5月21日)

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歯周病は、細菌感染により引き起こされる歯茎の炎症性疾患で、歯を失う主な原因であるほか、糖尿病、早産、心臓病、関節リウマチ、がんとも関連することが示されています。Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)は歯周病の主な原因菌で、歯の表面に歯垢などのバイオフィルムを形成して定住し、歯周ポケットの奥深くで増殖します。緑茶には、細菌や菌類、ウイルスと闘う力を秘めている可能性があると考えられており、その有効性を検証するための研究がこれまでに複数実施されています。今回、3種類のP. gingivalis株を含む16種類の口腔内細菌に対する抹茶溶液の有効性をin vitroで検討しました。

・細菌を培養して抹茶溶液に曝露させたところ、2時間以内にほぼ全ての、4時間後には全てのP. gingivalisが死滅したことが確認され、抹茶にP. gingivalisに対する抗菌作用のあることが示唆されました。
・次に、歯周病と診断された45人を対象にランダム化比較試験を実施しました。対象者は、1)麦茶のマウスウォッシュ、2)抹茶エキス含有のマウスウォッシュ、3)炎症治療作用のあるアズレンスルホン酸ナトリウム水和物を含むマウスウォッシュのいずれかで、1日2回のうがいを1カ月間行う群にランダムに割り付けられました。
・対象者から介入の前後に採取した唾液検体を比較したところ、抹茶エキス含有のマウスウォッシュでうがいをした群では、口腔内のP. gingivalisの数が有意に減少していることが明らかになりました。
・他の2群では、このようなP. gingivalisの減少は認められませんでした。

以上より、抹茶でうがいをした人では、口腔内のP. gingivalisの数が介入前と比べて減少することが確認されました。


参考文献:Multimodal inhibitory effect of matcha on Porphyromonas gingivalis | Microbiology Spectrum (asm.org)

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