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腰痛時の日常動作は症状を悪化させる?

2/8/2026 10:00:04

その他

今日のポイント
→日常動作は長期的な機能障害とは関連しない

腰痛時の日常動作は症状を悪化させるのか調査しました。米国・Veterans Affairs(VA) Puget Sound Health Care Systemからの報告です。(JAMA Netw Open.誌、 2025年12月9日)

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身体活動は、腰痛に対して有害な影響と有益な影響の両方を有すると考えられています。研究グループは、10種類の一般的な動作について、短期的(24時間以内)な腰痛増悪リスクと長期的(累積的)な機能障害との関連をそれぞれ評価するため、前向きコホート研究の中にケースクロスオーバー解析を組み込んだ研究を実施しました。対象は、2021年3月25日~2023年9月21日に退役軍人省の外来診療所を腰痛のために受診した成人でした。参加者は1年間追跡調査されました。

・合計416例(平均年齢47.5[SD 10.9]歳、男性75%)が本研究に参加しました。
・参加者は1年間の追跡期間中に9,757回の調査に回答しました。
・腰痛増悪の平均発生回数は8.6回/年でした。
・押す/引く、曲げる、ねじる、重いもの(約4.5kg以上)を持ち上げる、しゃがむ動作をする時間が長いほど短期的な腰痛増悪リスクが高くなりました。
・1時間増加当たりのオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)は以下の通りとなりました。
-押す/引く OR:1.06、95%CI:1.03~1.09
-曲げる OR:1.06、95%CI:1.03~1.08
-ねじる OR:1.06、95%CI:1.03~1.08
-持ち上げる OR:1.05、95%CI:1.03~1.07
-しゃがむ OR:1.05、95%CI:1.03~1.08
・座位時間が1時間長くなるほど、短期的な腰痛増悪リスクの低下と関連していました(OR:0.96、95%CI:0.94~0.98)。
・立つ、歩く、登る、這う動作の時間の増加と、短期的な腰痛増悪との関連は認められませんでした。
・研究開始から8週間の各動作に費やした平均時間は、1年間の追跡調査における長期的な機能障害とは関連していませんでした。

以上より、持ち上げる、曲げる、押す/引く、ねじる、しゃがむなどの一部の日常動作は短期的な腰痛増悪と関連していたものの、長期的な機能障害とは関連しなかったことが明らかとなりました。


参考文献:
Transient and Long-Term Risks of Common Physical Activities in People With Low Back Pain - PMC

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