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精神疾患患者の不眠症と外来受診継続率

5/26/2024 10:00:05

メンタルヘルス

今日のポイント:外来治療を継続していた患者の多くは睡眠状態が改善


精神科を受診する外来患者と不眠症の関係を調査しました。昭和大学からの報告です。(Neuropsychiatric Disease and Treatment誌、2024年3月27日号)

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対象は、2021年6月~2023年3月に昭和大学病院附属東病院の精神神経科外来を初めて受診し、1年間継続して外来受診した患者となりました。臨床的特徴の評価には、うつ病自己評価尺度(SDS)およびアテネ不眠症尺度(AIS)を用いた。精神神経科受診外来患者の不眠症状と抑うつ症状を初診時および1年後に評価しました。また、不眠症と関連する因子および外来治療継続率に関連する因子についても検討を行いました。

・対象患者1,106例のうち、70%以上が初診時に不眠症を呈していることが明らかとなりました。
・1年間外来治療が継続した患者は137例であり、AISスコアが9ポイントから5ポイントに改善がみられました。
・多変量解析では、抑うつ症状と不眠症のSDS項目がAIS改善に影響を及ぼす交絡因子であることが示唆されました。

以上より、外来治療を継続していた患者の多くは睡眠状態が改善する可能性が示唆されました。


参考文献:Insomnia and depression symptoms in psychiatric patients | NDT (dovepress.com)

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