ワクチン3回接種で第三者への感染予防
6/23/2022 10:00:03
新型コロナ
今日のポイント:ワクチン3回接種者は第三者への二次感染率が低い
ワクチン接種は自分の身を守るためだけではなく、周囲の人を危険から守るためにも重要ですが、その根拠となる論文がまた一つ発表されました。今回は韓国の蔚山大学で研究され、JAMA Network Open誌2022年5月2日号に掲載された内容です。

2020年3月1日~2021年11月6日の期間に入院または3次医療機関への受診でコロナ陽性と診断された医療従事者、入院患者、介護者の疫学データを用いました。以下結果です。
- 新型コロナ感染者173例(年齢中央値:47歳[32~59歳]、女性100例、男性73例)が試験に含まれ、50%が3回接種者でした。
- 院内での2次感染率は、3回接種者の群で有意に少なかったです。 (43例中3例[7%] vs. 110例中29例[26%])
- 初期ゲノムウイルス量では2群間で同等でしたが、細胞培養でのウイルス生存は3回接種者のものと比較して、1回または2回接種者および未接種者で有意に長期間生存していました。
以上より、3回接種でもコロナ感染の可能性はゼロにはなりませんが、仮にコロナになってしまっても周囲の人への影響を最小限度にすることができるかもしれません。
これからワクチン接種をどうしようか考えている方に、一つでも有意義な情報を届けられるように頑張りたいと思います。
参考:Transmission and Infectious SARS-CoV-2 Shedding Kinetics in Vaccinated and Unvaccinated Individuals | Infectious Diseases | JAMA Network Open | JAMA Network
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