オミクロン株に特徴的な症状は？

今日のポイント：オミクロン株は咽頭痛がメイン
 

　今回は英国からオミクロン株を特徴づける症状について最新のデータが公表されました。(Lancet誌オンライン版2022年4月7日)

　英国で使用されている「ZOE COVIDアプリ」に登録している新型コロナウイルス感染症の検査結果と症状を報告した6万3,002 例を対象に前向き研究で調べました。

英国在住の16～99歳、コロナワクチンを2回以上接種した者を対象としました。デルタ株流行期(2021年6月1日～11月27日)とオミクロン株流行期(2021年12月20日～2022年1月17日)で比較しました。

以下結果です。

• 味覚障害：オミクロン株流行期＜デルタ株流行期 (p<0.001)
• 喉の痛み：オミクロン株流行期＞デルタ株流行期 (p<0.001)
• 入院率：オミクロン株流行期＜デルタ株流行期 (p=0.03)

　オミクロン株では咽頭痛が主症状となっているようです。味覚障害はデルタ株流行期で多く、また入院率もデルタ株流行期が高かったようです。
したがって、オミクロン株は比較的軽症で咽頭痛がメインであるウイルス感染症だと言えます。


参考：Symptom prevalence, duration, and risk of hospital admission in individuals infected with SARS-CoV-2 during periods of omicron and delta variant dominance: a prospective observational study from the ZOE COVID Study - The Lancet