帯状疱疹ワクチン、認知症予防と進行抑制あり?
1/18/2026 10:00:04
今日のポイント
→帯状疱疹ワクチン、認知症予防だけでなく進行も抑制
帯状疱疹ワクチン接種と軽度認知障害発症、さらにすでに認知症を発症した人の死亡リスクとの関連について調査を行いました。米国・スタンフォード大学からの報告です。(Cell誌オンライン版、2025年12月2日号)
ウェールズのプライマリ診療所の電子カルテのデータから1925年9月1日~1942年9月1日生まれの30万4,940例を抽出、うち認知障害歴のない28万2,557例を軽度認知障害(MCI)発症リスクの解析対象とし、すでに認知症と診断された1万4,350例を認知症関連死亡の解析対象としました。ウェールズでは帯状疱疹ワクチン接種プログラム開始時にワクチンの数に限りがあったため、開始直後に80歳の誕生日を迎えた人は1年間ワクチン接種対象となったのに対し、直前に誕生日を迎えた人は生涯にわたって対象外となり、ワクチン接種率に大きな差が出たことを利用し、接種資格の有無と、実際の接種の有無で比較しました。
・フォローアップ中にMCI発症リスク解析対象の7.3%(2万712例)がMCIと診断されました。
・ワクチン接種資格あり群(資格あり群)ではMCI発症が1.5パーセントポイント減少し、実際にワクチンを接種した群(接種群)は3.1パーセントポイント減少しました。
・認知症関連死亡解析対象の49.1%(7,049例)が認知症関連で死亡しました。
・資格あり群では認知症関連死が8.5パーセントポイント低下し、接種群は29.5パーセントポイント減少しました。
・全死亡率においても資格あり群は6.5パーセントポイント、接種群は22.7パーセントポイント低下しました。
・MCI発症リスクおよび認知症関連の死亡リスク低減効果は、女性において有意差が認められました。
・一方で男性では統計学的な有意差は認められませんでした。
・認知症の病型別では、混合型認知症において、ほかの認知症(アルツハイマー型や血管性)よりも相対的な効果が高い傾向が示唆されました。
以上より、帯状疱疹ワクチンが、早期のMCIから認知症の最終段階である死亡に至るまで、認知症のリスクと進行を抑制する可能性を示しました。
参考文献:
The effect of shingles vaccination at different stages of the dementia disease course: Cell
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